再読シリーズ。
高野さんの本は好きだ。
ほとんど海外に行かないし、あんまり行こうと思わないのに、こんな辺境突撃レポートが面白い。
誰も行かないところに行って、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く、というのが高野さんのスタイル。
なのに必ず唸らされるところがあるので、再読しようと思ったのだ。
本書は初期の作品で、再読なんだから時系列で読むかと思って手にした次第なのだが、処女作は別だった(笑)。
とはいえ、早稲田大学探検部卒業後の初のプロ作品と言えばいいのかな。
たかだか二十数年前ではあるのだが、ゴールデントライアングルに行って実際に現地の村に入り込み、ケシ栽培を体験してくるという話。
改めてこれだけでも凄いのだが、もっと凄いのはしっかりアヘン中毒になって帰ってくるところ。
あっさり克服したみたいだけれど、こんな本は歴史的にも希少なんじゃないか。
実際海外でも読まれていると自慢しているけれど(笑)。
ご本人は「背骨のようなもの」と書いているが、その先の高野さんのスタイルを確立した本であり、本当に凄い本だと思う。
まぁ、ご参考ということで。