人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「世界基準の部下の育て方」 読了 〜ありのままの良さを認める〜

リンクを貼る。

 

マネジメントの本は定期的に読むようにしている。

本書はKindle Unlimited対象ということもあり、「世界基準」って「誰基準」なんだっけ、などと思いつつ気軽に手にする。

 

「そういえば」ということで読みながらすぐに思い出したのだが、著者はGE、ゼネラルエレクトロニック出身で、いくつかのメディアで目にしていたのだった。

ということで、「世界基準」はGEであったのだが、人材育成の分野において(も)、その名はあまりに有名であり、「世界基準」を名乗ってもよかろうかと思う。

 

本書ではコーチングの技法を中核に、目標管理や評価者の育成など、多岐にわたる内容が網羅されており、思わずメモする手が止まらない。

個人的に最も印象に残ったのが、コーチングにおける人材の能力についての考え方。

 

個々の人材の能力には、もちろん差はあるが、会社員としての能力差はとてつもなくかけ離れているものでは無い。

まず、その前提に立つ(これは職業人生をサバイブしてきた人なら、きっと同意してくれる筈だ)。

 

皆一定の能力があるのだという理解の上で、「欠けているものを補う」教育ではなく、「持てる力を阻害する要素を取り除いてあげる」アプローチを推奨している。

なんて素敵な考え方なのだろう。

 

ちょっと実践してみて、「とはいえこの人のどこに良さがあるのだろう…」と呆然とする姿も容易に想像がつくのだが、それでもなお可能性を信じ続ける姿勢は美しいし、個人として忘れないようにしようと強く思う。

部下を持つ人は是非ご一読を。

 

まぁ、ご参考ということで。