積読在庫消化。
大前研一氏のアタッカーズビジネススクール発刊のちょっと古い本。
だから内容が、というわけでもないし、もちろん間違っているわけでもない。
会計とか組織とか資本政策とか、先々を考えると起業家は知っておいた方が良いことばかり。
で、読んでいて考えたというか、感じたんだけれど、起業のノウハウってビジネススクールにお金を払って学ぶものなんだろうか・・・と。
お金払って起業のノウハウを学んで創業した経営者にあまり会ったことがない、というのもあるのだけれど、世の中には座学で学ぶべきことと、実践を通じて経験すれば良いことがあるんじゃないか、という気がしてならない(もちろん大前氏以下講師陣も座学で起業できるとは言っていない)。
武術や格闘技も、技の手順とかは意外なほど座学で学べるのだよ。
もちろん本や動画を見て、真似してひたすら繰り返して、時には自分の姿を見返したり、ということを繰り返すことが「座学」なんだが、それで結構使えるところまでいける(人によると思うし、そこでどこまでいけるかをもって「センス」と言ったりするのかもしれないけれど)。
でも、無理をすると怪我するとか、思いのほか相手のプレッシャーは強いとか、痛いとか苦しいとか重いとか、そういうのはどれだけ座学を繰り返してもわからない。
座学で得られるものを知識(肉体的な感覚をも含む)、後者を経験と仮に置くとして。
知識はもちろん大事。
知識がしっかりしていれば、それだけで問題を解決できることもあるし、経験をより良いものとすることができる。
しかし知識では学ぶことができない経験、それは実践そのものであり、また座学では学べないからこそ価値がある。
なので経験も大事。
この知識と経験の両輪、さて、どう学んでいきましょうかね。
まぁ、ご参考ということで。