人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

八月納涼歌舞伎

縁あって第三部「新・水滸伝」を観る機会を得る。

https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/825

 

いわゆる「スーパー歌舞伎」ってやつですな。

歌舞伎鑑賞は3回目なので、あまり見たことがないものを、という狙いもあり。

 

勧善懲悪の極めてわかりやすいストーリーの、見せ場あり、歌あり踊りあり笑いあり、という大衆娯楽作品。

歌舞伎というのは、男だらけの生身の人間が、伝統という江戸時代からのフォーマットをギリギリまで現代的に解釈して、どこまで娯楽に持っていけるか、という構造を楽しむものだと思っている。

 

それでもって、成毛眞さんが著作で述べていたのだが、歌舞伎は役者を観に行くものでもあるらしい。

なるほど、今回の舞台も超大ベテランが顔見せ的に出ていたり、子役に見せ場を与えていたり、それを暖かく見守り受け入れる観客の図式というのは良く理解できた。

 

そうなると、リピーターに優しい、内輪受けに発展して行く構造を持っていて、ハマればより楽しく、興味がなければ面白さがわからない、というジャンルになるのだろう。

 

より面白く、より極限まで、という観点だったら、絶対シルクドソレイユの方が優れているのに違いない(見たことないのだが)。

そうじゃないんだ、役者も含めた全体のフォーマットを楽しむものなのだ、そういうことを理解できた、3回目の鑑賞なのでした。

 

興味のある方はぜひ。

まぁ、ご参考ということで。