人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

筋肉をつけたからフォームが変わるわけではない

最近またエリウド・キプチョゲの動画なんかを見たりして、ランニング(フォーム)の改善に挑もうかと考えたり・・・。

気になっていた本書を読む。

 

 

ランニングフォームについてはいろんな意見があるし、特に本書の内容の是非を論じたりはしないけれど、ケニア人ランナーのフォーム解析と写真がたくさん掲載されていて、「こんな風に走れたらなぁ…」と眺めることはできる本。

60個ものコツを全て実践するのは無理だし、そのコツも殆どが意識の持っていき方によってコントロールする類なので、考えながら色々トレーニングしてみたい。

 

本書に記載があって、なるほどね、と思ったことを一つ。

ケニア人のトップクラスのランナーというのは、脚の前側と後側の筋肉が均等に発達しているらしい。

 

それはまぁ、そういう走り方、そういうフォームをしているから、そんな筋肉のつき方をしているのである。

なるほどそうなのか、ということで、自分に欠けている前側、あるいは後側を重点的に筋トレしたら、ケニア人みたいに走れるようになるかというと、それはならないでしょ、とのこと。

 

あくまでもフォームに意識を寄せ、それを繰り返していくことで、結果的にそうなるわけで(筋トレが不要という意味ではない)。

まずは正しいフォームと、あと本当は正しいピッチが必要なんだよね。

 

そういえば生前に師匠が、師匠の師匠の言葉として「稽古を重ねていくと『裏筋肉がついてきましたね〜』と言ってくださったものです」というお話をされていたものだ。

師匠の師匠がおっしゃっていた「裏筋肉」が、解剖学的に何だったのかはわからない。

 

師匠は上腕三頭筋の辺りじゃないかと仰っていたけれども。

ただ、それが上腕三頭筋かどうかはどうでもよくて、正しい動きをしていれば、正しい筋肉のつき方になっていく、ということが大事なんだと思う。

 

まぁ、ご参考ということで。