人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

時代の哲学

Audible 渉猟。

 

本好き界隈ではちょっと話題になっていたと思う本。

著者のことはよく知らないけれど、同年代の先生であり、なんとなく親しみを感じてしまう。

 

現代思想と銘打っているが、要するにフランス構造主義周辺なのである。

いや、現代哲学がフランス構造主義を中心に回っていたのだから、それは正しい。

 

しかし難解である。

それをわかりやすく、さらになんとか普通の現代人にも役にたつ方向性で解説してくれる。

 

一方で、フランス構造主義の伝承が廃れつつあるニュアンスも伝わってくるのが「あ、そうなんだ」という感じで意外であった。

小生の師匠は、年代的にマルクスの流れを汲む弁証法的哲学の思想を色濃く残す考えの人だった。

 

しかし我々世代にそういう思想を、理解していても体現している人はなく、我々の次の代にフランス構造主義を体現している人は出てこない。

師匠が誰かの言葉として「哲学は時代を反映するもの」とおっしゃっていたのを思い出す。

 

懐かしい。

我々は次の代に何を残すんだろうね。

 

まぁ、ご参考ということで。