積読在庫消化。
先日の「ウィ・アー・ザ・ワールドの呪い」に関連づけたわけではなく、本当にたまたま近いテーマが続いた。
しかしこちらの方が深く、非常に面白かった。
日米の研究者が対談形式でさまざまなアメリカ音楽のジャンルを語るという本。
非常に読みやすく、それぞれに深いし、章末のアルバムリストは是非聴きたいと思わせる。
Apple Musicのサブスク版も同行できる前提なら、無人島に持って行くならこんな本かも(笑)。
いくらでも楽しみが広がるというものである。
それにしても、アメリカの音楽というのは宗教、人種や貧困、各種差別などの社会問題と密接に結びついており、それら問題に対する表現として成立していることが、よくわかる。
時々、日本のアーティストは主張がない、なんて言われ方をすることがあるけれど、アメリカを基準にすれば、それはそうでしょう、ということになると感じた。
こんな国と音楽、アメリカだけなんじゃないかな。
だからこそ、世界中で愛されるんだろうけれども。
そもそもの成り立ちが違うし、その懐の深さ、社会のダイナミズムが非常に刺激的。
色々聴いてみましょう。
まぁ、ご参考ということで。