人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

教養は大事なんだけれども

積読在庫消化。

 

タイトルとテーマに興味を惹かれてKindle日替りセールで買ったのだと思う。

体感的にはちょいと長い本で、MITではこんな音楽の授業があってという紹介が各講師・クラスごとに続き、後段にまとめとして評論が展開される。

 

個々の授業については、へーなるほど面白そうだね、という印象は持ったが、その心象にとどまる。

正直、「世界的にトップクラスの工科大学で、みっちり音楽のカリキュラムが存在する」というインパクト以上でも以下でも無い本であった。

 

もうちょっと音楽の授業を採用した経緯や紆余曲折をドラマチックに展開できたら面白い本になったような気がするが、多分あんまりドラマチックな経緯がなかったんだろう。

で、専門科目に対比する教養科目の大事さなんだ、本質は。

 

アメリカの大学は四年間教養課程があって、専門は大学院で学ぶのだ、日本はそれを端折って二年次まで教養、三年から専門をやるのだと聞いたことがある。

なんで教養科目をやるのか。

 

問題はそこである。

専門科目というのは、社会の課題・人間の課題に向き合うことが求められる。

 

正しく専門を深めていくには、社会や人間を深く理解しなければならない。

そのために教養科目があるんだが。

 

しかし最近歳をとって思うのだが、仕事に真剣に向き合い続け、武道や読書などをそれなりに積み重ねて、まぁやっぱり大学の四年間では社会も人間もわからんなと。

一生勉強、一生修行なので、その入口にしかならないなと。

 

いやいや、頑張りましょう。

まぁ、ご参考ということで。