積読在庫消化。
Kindle日替りセールで買ったんだと思うのだが、以前に著者の別の本を買ってすごく納得し、紙の本を買い直してカミさんに渡したことがあったのは偶然。
本書もまぁ、説得力のある論証で。
人間の思考、考えるという行為は、具体と抽象の往復であり、「賢さ」「頭の良さ」は、その往復の振り幅と速度と頻度で表すことができ、賢さはその訓練で後天的に獲得し得る、という趣旨。
ビジネスで最も強力なツールであるロジックツリーだって、下に(右に)線を伸ばせば具体化だし、逆を辿れば抽象化。
行ったり来たりしながら抜け漏れや論理の正しさを確かめていくもの。
なので、「そりゃそうだよね」なんですよ。
ロジカルさと真逆にあるように思えるアイデア発想だって、「もっと細かい点を掘り下げると?」とか「要するにどういうこと?」みたいな問いを繰り返して広げていき、連想を導くのである。
賢さをつくるアプローチは宇宙の中で他にもあるかもしれないけど、本書のメソッドも一定の信頼性がある。
あとはどうやって訓練するか、だね。
まぁ、ご参考ということで。