人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

これは面白い総合学問

積読在庫消化。

 

出会いはKindle日替りセールだったとはず。

またまた面白い書き手に出会ってしまった。

 

土壌を研究する人による一般向けの解説書のようなものである。

「地球上の土は12種類に分類される」、もうそれだけど「ほー!それで?」となってしまう。

 

そこから著者が研究者に至る軽い道筋と、スコップ片手に12種類の土を求めて世界中を飛び回った記録、それぞれがどんな土で、それは人口が爆発する人類の食を支えられるものなのかが解説されていく。

成程興味深い。

 

日本の子供が地面を黒く書くのは日本の土が黒いからであって、アフリカのそれは赤で北欧は白で、みたいな話も成程である。

同じ国でも土が違うこともあり(まぁそれは国境の区分が人為的だからなんだけれど)、この地方では作物が豊かに育つのに、この地方では育たないために昔から人口が少ない、とかね。

 

土という身近な存在を研究するためには、化学、物理学、生物学、歴史学などなど、それらを総合する必要があり、まさに総合学問なのだなと。

著者も、著者の研究分野も大変面白いと思ったのでした。

 

まぁ、ご参考ということで。