積読在庫消化。
計量経済学の入門書と言って良いかと。
でも、出来る限り数式を使わないという配慮が行き届いている。
やっぱりアメリカの大学で経済学を教えるような人は違うね(意味不明)。
過去の世界中の実験結果、研究成果をもとに、データからいかなる事実を導くのか、という奥深い話が展開される。
ふむふむ、なかなか興味深いのだが、やっぱり相関関係を因果関係と誤認する過ちへの箴言が多い。
気をつけてないとやるよね、やるやる。
あとは存在しないデータ(特定のサンプルの特定の指向性とか)に影響される誤謬をどう避けるとか、研究結果そのものによるバイアス(因果関係が存在しないことが証明された、とはなかなか論文にし難い)とか、なるほど学問の世界は厳密である。
ビジネスでそこまでやるか、というのは別としても、ビジネスだって真実は重要だ。
どんな会社も今時、データなしに意思決定をすることはないだろうか、データの扱いと因果関係にはくれぐれも注意したいものである。
まぁ、ご参考ということで。