こんな本を読む。
本著者による雑草の戦略に関する本を読むのは三冊目だったろうか。
毎度面白いんだけれど、本書は特にビジネス書読者をターゲットに、いまどきの話題が語られており特に馴染みやすい。
植物の世界ではNo.2という存在は生きていくことができない。
なにかの種は必ず特定の環境下でオンリーワンであり、すなわちNo.1なのである。
植物には戦略の方向性として三軸あるそうな。
強さ=規模の大きさを求める方向性、ストレス耐性=過酷な環境をしのげるだけの蓄えで勝負する方向性、そして環境変化への適応力=スピードという方向性。
どれか一つに絞るわけでなく、三軸のバランスに成り立っているそうなのだが、雑草と呼ばれる植物は特に環境変化への適応力が優れているものを言う。
動けない植物におけるスピードとはなんぞ?
それは成長のスピードであり、世代交代のスピードでもある。
一つの個体にも変化適応力が備わっているだけでなく、多産多死を早いサイクルで繰り返すことで、変化する環境にも生き延びることができる。
ほら、完全に戦略論だよね。
規模?ストレス耐性?スピード?
どこで戦っていきましょうか…。
やっぱり面白かったのでした。
まぁ、ご参考ということで。