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「アマゾンと物流大戦争」 読了 〜事業の凄みは目に見えないところに〜

まずはリンク。

 

アマゾンと物流大戦争 (NHK出版新書)

アマゾンと物流大戦争 (NHK出版新書)

  • 作者:角井 亮一
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2016/09/08
  • メディア: 新書
 

 

 

先日読んだ「なぜ男はヤフオクに(以下略)」は、マーケティング本だったけれども、アマゾンの凄さを語り、ベンチマーキングを勧める本でもあった。

やはりアマゾンの戦略は気になるので、在庫から引っ張り出してきた。

 

物流のコンサルタントでありベンチャーの経営者でもある著者が、物流の切り口でアマゾンの戦略を分析し、日本企業の事例も取り上げつつ、方向性を示していく、という本である。

物流のプロにとってはアマゾンは物流の会社にしか見えない、とまで極端ではないが、そういう方向性。

 

確かにその見立ては納得で、徹底的にインフラを抑えに行ったのはアマゾンの凄いところ。

ジェフ・ベゾスは創業初期にウォルマートを研究しており、実際ウォルマートの物流部門のエグゼクティブを引き抜いたりしているらしい。

 

そういう意味では、小売に見える物流業の元祖はウォルマートと言えそうなので、それはそれで興味深い。

ともかく、アマゾンの物流の凄さは、実は過去に関係者から話を聞いていたので、本書で格別な驚きはなかったのだが、上記のように、知見を得られて新たな興味の扉を開いてくれたという意味では、本書は良書だと思う。

 

初版から3年経過しているのだが、それにしても物流業界のその後の3年は激動だったなと感じる。

是非またアップデート版を読みたいものである。

 

まぁ、ご参考ということで。