まずはリンク。
先日読んだ「なぜ男はヤフオクに(以下略)」は、マーケティング本だったけれども、アマゾンの凄さを語り、ベンチマーキングを勧める本でもあった。
やはりアマゾンの戦略は気になるので、在庫から引っ張り出してきた。
物流のコンサルタントでありベンチャーの経営者でもある著者が、物流の切り口でアマゾンの戦略を分析し、日本企業の事例も取り上げつつ、方向性を示していく、という本である。
物流のプロにとってはアマゾンは物流の会社にしか見えない、とまで極端ではないが、そういう方向性。
確かにその見立ては納得で、徹底的にインフラを抑えに行ったのはアマゾンの凄いところ。
ジェフ・ベゾスは創業初期にウォルマートを研究しており、実際ウォルマートの物流部門のエグゼクティブを引き抜いたりしているらしい。
そういう意味では、小売に見える物流業の元祖はウォルマートと言えそうなので、それはそれで興味深い。
ともかく、アマゾンの物流の凄さは、実は過去に関係者から話を聞いていたので、本書で格別な驚きはなかったのだが、上記のように、知見を得られて新たな興味の扉を開いてくれたという意味では、本書は良書だと思う。
初版から3年経過しているのだが、それにしても物流業界のその後の3年は激動だったなと感じる。
是非またアップデート版を読みたいものである。
まぁ、ご参考ということで。