仕事の関連性もあって積読在庫を引っ張り出してくる。
一度体系的な理解を、と思って手にしたのだが、とても長い本である。
成り立ちから各目標に取り組むべき理由、日本の現状などが丁寧に語られている。
正直、五分の一くらいのボリュームに整理してもらってあっさり解説してもらった方が個人的には助かったのだが。
とはいえ、じっくり説明してもらって、取り組む意義については良く分かりましたが…。
あとは日本の現状やビジネスに関する記述が若干表層的な印象だったのが少々気になったのだけれど。
それはともかく。
取り組みの意義はよくわかるし、否定する余地のない理念だけに、微妙に商売の匂いがするのがこの手の話で気になるところ。
昔、「この目標に対応してないとオリンピックの公式スポンサーにもならなくなる(だから大事なんだよ)」という話を拝聴して、これはヨーロッパ諸国が得意なルール変更の戦いなんじゃないかと思ったのですよ。
実際のところ、余裕のある企業の方が対応しやすいから、強い者がよりチャンスを得やすい枠組みなんじゃないかなと思ったり。
もちろん純粋に意義を信じて推進している人たちが居ることは素晴らしいのだけれど、そういう人たちに企てを持って乗っかっている人たちがいるんじゃないのかなぁということに引っ掛かっている。
たとえ乗っかる人たちがいても、結果的に世界がより良くなるならそれもまたよし、なんだけどねぇ。
まぁ、ご参考ということで。