その道に通じた人が、自信を持って述べる言葉には、力がある。
その言葉は人を勇気づけ、前に一歩踏み出す後押しをしてくれる。
こんな本を読む。
言わずと知れたトレーニングマニアの小生であるが、実はケトルベルは10年以上前から保有しており、折に触れ振っているけれども。
ちゃんとしたトレーニング本を求めてあれこれ探していて、Amazonで高評価の本書を手にする。
小生にケトルベルを買うきっかけを与えた別の本は、ロシアの格闘技であるサンボのトレーニング法の解説がメインで、その中にケトルベルは少し取り上げられただけだったので、専門書である本書はまた趣が違う。
著者のケトルベル愛がひしひしと伝わってきて、読んでいて温かい気持ちになれる(意味不明)。
愛に溢れた本は、それがたとえ相当マニアックなジャンルでも楽しいものである。
ケトルベルトレーニングの中核をなすのは「スイング」という全身を使ってケトルベルを振る動作(そのまんま)なのだが、フォーム、呼吸など、なかなかに奥が深いらしい。
で、著者は言う。
「スイングを何ヶ月かやってみて、そろそろ別のトレーニングを、という人が次にやるべきトレーニング、それはスイングです!」である。
最高に力強いではないか。
こういう言葉に人は「付いて行きます!」と思うのだ(小生だけ?)。
そう思うと、タイトルの「身体を芯から鍛える!」も、帯に書かれた「振ればカラダは応えてくれる!!」も痺れるではないか(!マーク、好きだね…)。
人をやる気にさせるエッセンスが溢れていて、素晴らしい。
小生も力強い言葉、迸らせたいものである。
なんのこっちゃ。
まぁ、ご参考ということで。