人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

そのビジョンは、多くの人を惹きつけるか?

仕事を、それも極めて実利的な仕事を長く続けていると、どうしてもその価値基準が即物的になりやすいもの。しかし、事業というのは自社の、それも個人の感覚で完結するものではない。社内の協力者、外部パートナー、果ては実際にお金を払っていただく顧客ま…

定性的な価値は語るものではなく、語らせるもの

小生がクライアントとお話をしていて、良くご納得いただく話がこれ。新規事業において、売上利益だけではなく、数値化しにくいベネフィットがある時に、それをプレゼンテーションでどう伝えるか、という議論である。ビジネスシーンでは、どうしても定量化で…

動機善なりや?

「動機善なりや、私心なかりしか」というのは、かの稲盛和夫の言葉のようである(元があるのかもしれない)。 個人的に稲盛イズムがどうかと言われれば、どちらかというとネガティブなのだが、最近あちこちの場面で、その志が善であるかどうか、ということを…

アカウントは引き継げるがリレーションは引き継げない

小生はなんだかんだで営業っぽい仕事を、サラリーマン組織の中で続けて結構な年数が経つのだが、それを経て感じるのは、タイトルの通り、アカウントは引き継げるが、リレーションは引き継げない、ということ。アカウントというのは、古く言えば「口座」、即…

新しいこと=奇抜なこと、ではない

新規事業のお手伝いをしていると、どうやったら尖ったアイデアを生み出せるか、奇抜なアイデアを考えられるか、という相談を受けることが、時々ある。しかし、普通の人が考える尖ったアイデア、奇抜なアイデアというのは、まずビジネスプランとして回収する…

縮小していく国で、内需型の企業を選ぶ怖さ

小生、新規事業のお手伝いが本業なのだけれど、クライアントの基本認識として、日本社会はこれから縮小していくから、どうやって新しい波に乗っていくか、というところからスタートしていくことが多い。これは実際その通りで、人口動態なんか見れば、明るい…

稼ぐべきは年収の五倍

小生が金融機関時代、イチ営業として言われたのが、「手数料収入(=粗利)で、自分の貰っている年収の五倍は稼げ」ということ。会社によって、粗利のカウントの仕方も違えば、三倍程度で良いという会社もあるし、ややバラつきがあるのだが、フロントの人間…

ダメなものはダメ

何を隠そう、小生は新卒時分から「否定しすぎ」と同期に言われた人間である。「しすぎ」という部分については、まさに虚心坦懐に受け止め、今日まで生きてきたつもりである。しかし、それ以外の場面では、「ダメなものはダメ」と言い続けている。日本のビジ…

まずはやってみる

http://kasakoblog.exblog.jp/24469939/今日はこの記事が印象に残った。全然関わりのなかった卓球を、いざやってみたらハマったという事例を引き合いに、何がやりたいかわからない人は、とりあえず色々やってみれば見つかるかもしれないし、何もせずに見つか…

自由は怖い

日本語というのはつくづく良くできているなぁと思うのだが、「身を固める」という表現がある。 https://kotobank.jp/word/%E8%BA%AB%E3%82%92%E5%9B%BA%E3%82%81%E3%82%8B-636942 こちらには、明快に「結婚して家庭を持つ」と書いてあるけれど、それに関わら…

定年まで働くんですか?

こんな記事があった。 http://bylines.news.yahoo.co.jp/fuwaraizo/20160615-00058667/ いつまでその会社に勤めたいか、という質問を、新卒に聞いたアンケートと、二年目に同じ質問をした時のギャップのお話。 笑っちゃうくらい、「そりゃあそうだろう」な感…

職業人生で勝負時は一度か二度

昔お世話になった方が、豊富な職業経験をもとに、「ビジネスの成功は、天地人が揃った時」という風におっしゃっていたことがある。 当時の小生は、「そんなものかな。それにしても古風な事をおっしゃるものだ」と思っていた。 天地人、すなわち「天の時、地…

最初の職業選択はやっぱり面白い。

以前もこのテーマは書いたことがある。 今日、親しい友人と公認会計士のキャリアのお話になり、公認会計士資格を取った人の中でも、なぜそれを目指したのか、実際は何パターンかあるよね、となった。 経営に興味があってという人もいれば、経理実務の発展系…

問題は徹底的に絞り込む

小生は肩書きに「コンサルタント」何ていうものが付いているが、MBAも持っていないし、有名な戦略コンサルティング会社で訓練を受けたわけでもない、ちょっと複雑な人生経験と(笑)、たくさん転職をしただけのサラリーマンである。 にも関わらず、転職でも新…

縁を活かす

いま仕事をしていて、過去積み上げてきたお付き合いの中から、色々ご相談をいただいたり、こちらからご相談させていただいたり、ということを繰り返している。本当にありがたいなと思っていて、感謝してもしきれない。 そういった感謝の気持ちを、どうお返し…

職場の人間関係の悩みは、長く続かない、かも?

たまたま大手企業の人事関係者が複数揃う場面に遭遇した時のこと。 昨今、従業員の心のケアについては、各社真剣に取り組んでいて、様々な施策を導入している、という話題になった。 一部では有名だが、メンタルヘルスの状況をモニターするサービスは結構あ…

天職とは何ぞ

http://gigazine.net/amp/20160608-dream-job-satisfaction今日はこの記事を触れずにはいられまい。数多く転職を重ねてきた立場からすると、色々納得するところも。結構盲点なのは、「他の人の手助けになる仕事をする」というポイントと、「同僚が協力的であ…

あなたがその仕事を選んだのは、理由がある

今日はたまたま、同じ会社の、年代も職務も違うお三方とじっくり話し込む機会があった。テーマは新しい事業についてなのだが、小生は基本的なアプローチとして、日常業務からの気付きや、以前から考えていたことのような、本人のアンカーになるような経験、…

捻ればアイデアは出る

アイデアのインパクトの大きさはバラついたものの、今日は立て続けにそんなミーティングに出くわした。もちろん主役はクライアントで、毎日一生懸命考えていらっしゃるわけなので、その頑張りによるところが大きい。一方こちらは、ひとつではないけれど、い…

過去に戻っても仕方がない

転職のひとつのパターンとして、「あの時に戻りたい」とでもいうようなタイプがある。 成功していた仕事、盛り上がっていた業界、「あの栄光をもう一度」という感じだ。 成功体験を再現性の高いものとするために、過去を振り返り、再度チャレンジするのであ…

才能を活かすには

現在、小生が合気道で取り組んでいるのは、純然たる技術の追求、探求である。技術の追求とはどういうことか。よく喩えて言うのは、「ダーツのようなもの」ということ。100メートル走を9秒台で走ったりするのは、ふつう無理だけれど(だから価値があるという…

成長を成長として認識するのは難しい。

新規事業のお手伝いをしていて、日頃様々な議論を繰り返しているのだが、そうは言っても、数多くのセッションを重ねていく中で、一定の進化・発展を遂げていくことになる。当事者となってしまった小生としては、毎日繰り返される議論を踏まえた上で、新たな…