これは実際その通りで、人口動態なんか見れば、明るい要素なんて微塵もないわけで。
そんな中で、いかにチャンスを探していくか、それはもう死にものぐるいの生存競争が、新規事業なのですよ。
特にこれからの日本では、ね。
そういう前提で、今の就職人気ランキングなんかを見てしまうと、「学生さん、ホント大丈夫?」と思ってしまう。
もちろん集計によって差はあるのだけれど、銀行なんて完全に内需型のビジネスだし、運輸もそう。
ということは、日本経済が縮小すれば、間違いなく縮小するビジネスモデルなわけです。
そしてこういった企業は、盤石である代わりに、ビジネスを存続させるための「インフラ」もそれなりに大きくて、これまた維持するために継続的な投資がかかるのだ。
ビジネスが縮小する中で、維持するための投資を捻出しつつ、新たな成長機会を作っていくのは、これはもう相当大変。
大学の時、「司法試験は下りのエスカレーターを登るようなもの。止まったら下に落ちるし、普通の努力じゃ現状維持がせいぜいで、上に行くには一気に駆け上がらなければならない」と仰った先生が居たが、まさにそんな感じである。
そんな中で働いても、全く楽しくないんだけどなぁと、この年になった今だからこそ言える話なのだが。
なんて言いつつ、内需型企業の問題って、日本社会全般の問題でもあるのだと思い返し、背筋が寒くなった次第。
まぁ、ご参考ということで。