人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

謎の氷解

小学五年生の娘が英語の文法に引っかかっているとのことで、昔読んだ本を読み返して備えることにした。

 

最初に読んだのは、もう10年以上前だろうか?

2008年発行の刷を買っているので、そんなところだろう。

 

本書は英語の解説本としては古典に近いのだと思うけれども、日本文学研究者のアメリカ人による文法解説。

雑誌連載が元のようなので、割とライトに話が進んでいく。

 

冠詞・定冠詞・名詞の単数系と複数形。

「え、そういうことだったの?」という初読の時の衝撃が蘇る。

 

The United States of Americaって、なんでTheがつくか説明できます?

JapanにTheはつかないでしょ?

 

現在完了と過去完了と現在形と現在進行形と未来形と未来完了の違い、説明できます?

ほんとびっくりですよ。

 

こういう理屈って、少なくとも中学高校の英語では説明されなかったし(当時)、説明されてもちゃんと理解出来なかったんだと思う。

改めて勉強して、大人の頭だから理解できる。

 

いやほんと、一生勉強ですよねと。

まぁ、ご参考ということで。

 

 

 

 

高度な技術は難しい。

積読在庫消化。

 

正直難しい本だった。

難しいといっても、書いてあることはわかるし、理解ができないわけではない。

 

タイトル通りの目的を果たすための方法論が書いてあり、そこに誤りがあるとも思わないのだが、じゃあ本当にこれやるか?と感じるのである。

パッと読んだだけでは本書の方法論は全て身につくことはない。

 

本を読むときに本書を並べて開き、参照しつつ読み進めないと、本書で提唱することはできないような気がした。

まぁ、世の中簡単なことばかりではないから、難しいことが難しいのは仕方がないのだが、「難しいことを簡単に」「簡単なことを深く」「深いことを広く」っていうのが指導者の勤めだと思うんだよね。

 

指導者の勤めであるし、自分が物事を身につけていく上でも大事なアプローチだとも思うし。

まずは簡単なところからできるようになり、だんだんレベルを上げ、できる領域を広げていく。

 

まぁ、ご参考ということで。

 

 

23年目でも大事なこと

たまたまレビューを目にしたので買って読む。

 

今まで仕事ができると思ったことはないので、たとえ一年目に向けた本だろうが読むのである。

いや、ほんとに大事なスキルが述べられた良い本だと思った。

 

やっていると言えばやっているスキルもあれば、大事なことはわかっているけれどなかなかやれないスキルもある。

なかなかやれない方は、仕事に対するコミットメントも含め、厳しい内容も含む。

 

正直、全部ちゃんと実践できれば、社会人何十年目であろうが優秀な人に入ると思った。

こういうことは、いかに習慣化できるか。

 

目次をいつでも目にすることができるようペーパーに落とし、半年に一回でも読み返そうかと思った次第。

もちろん小学生の娘にも読ませるぜ(笑)。

 

まぁ、ご参考ということで。

 

 

人を動かす

カーネギーじゃないよ。

博報堂だよ。

 

積読在庫消化。

 

ビジネス、特に新規事業開発で考えることは、その新しい事業、サービスで本当に人が動くのか、ということなのだ。

「動く」というのは「買う」でも良いし、「見る」でも「個人情報を提供する」でも良いのだけれど、ビジネスにとって意味のあるアクションをとってもらうところまで持っていくのは、本当に難しい。

 

机上でビジネスモデルを考えたり、収益計算をしたりというのはいくらでもできるのだが、結局の所はターゲットが動いたかどうか。

勝負はそこにあるのだと思う。

 

本書では、そういうビジネスにおける行動を研究してきた博報堂の専門家による解説書。

習慣が始まり、継続して止めるのはなぜか、とか、なかなか興味深い内容も多い。

 

「ビールと一緒にオムツを買う」事例はガセだったんじゃないかと記憶しているが、その話が出てくるあたりはちょっと気になったけれども。

ビジネスに取り組む人、特に新規事業開発に関わる人は、ちょっと読んでみても良いのでは。

まぁ、ご参考ということで。

クリスマスプレゼント

家族のクリスマスプレゼントを準備する時期ですな。

安直な流行り物では、むしろあげない方が良いような気がするし、かと言ってそれなりにお付き合いも長くなるとネタが尽きてきて、毎年頭を悩ますわけだ。

 

日々家族の様子を観察していて、あぁこんなのが欲しいんだなぁ、みたいな事象があると、都度控えておいたりする。

率直に何が欲しいか聞くときもある。

 

それなりに満たされた現代人なので、聞いても出てこないから困るのだが。

そもそもサプライズでプレゼントをあげて喜ばれるのが好きだったりもするし。

 

やっぱり、高価なものより相手が使うもの、それでいてテンションが上がるもの、そういうものが嬉しいと思うのだ。

世間的には価値が高くても、そのプレゼントに向き合う機会が少なければ、時間の経過とともに思い出は薄れていくもの。

 

はて、なんだろうなぁ・・・。

みんな、どうしてるんだろう。

 

まぁ、ご参考ということで。

 

ロイヤルティではなく当事者意識

積読在庫消化。

 

タイトルだけ読むと、なんとなく「やりがい搾取」な匂いがするけれども、そこまでブラックな話ではない。

中間管理職側からすると共感すること多数だし、「やりがい搾取」を警戒する若者の気持ちを理解した上で、その意義を説明してくれたりもしている。

 

本書は、中古車買取会社ガリバー創業メンバーの一人である著者が、過去の経験と現在の外部の経営支援経験を元に、採用や人事制度設計の要諦を説いたもの。

横軸にスキル、縦軸にマインドセットを置いたマトリクスと考えてもらえば良いと思う。

 

マインドセットは、自社に対するロイヤルティではなく、リクルート的表現なら当事者意識、自分事化の姿勢、自責の感覚に近い。

起きている事象や問題を、誰かではなく自分が解決するものとして向き合い、人生そのものも自分が主役として振る舞うマインドセットだ。

 

スキルが高くても、他責思考の人間が組織に居れば、それはマイナスに働くので、よほど必要に迫られない限り採用してはいけない。

いや、すごいわかりますよ。

 

社員としてもエージェントとしても、その「やっちゃいけない」を見たことがある気がします。

若手社員にも、当事者意識を持ったほうが、いかに仕事が面白いか日々説いてますし…。

 

そんなわけで、本書が伝えていることは比較的シンプルであるのだが、とても共感できたし、説得力があったのでした。

著者はそれなりの年齢のはずだが、知識や情報も最新にアップデートされていて、研鑽の度合いが伺えて好感も持てたしね。

 

まぁ、ご参考ということで。