ラジオでおすすめされていてポチる。
ライフハックや業務効率化の各種あれこれにチャレンジしてきた著者による達観の書というか。
あれこれ業務効率化をしたって仕事は増える一方だし、デジタルデトックスやSNS断ちをしても目の前のことに集中しない事態に変わりはない。
要するに生き方の問題なんだと。
二つの問題を明らかにしているように思った。
ライフハックや効率化を追求したところで、頭で妄想しているキラキラした状態には近付かない、ということにちゃんと向き合え、キラキラを目指すんじゃなく、自分にとって地に足がついた状態を考えろ、というのがその一。
SNSは人間の時間と集中力を奪うものではあるが、配偶者の話をちゃんと聞かないとか、子供をちゃんと観ないとかは、SNSのせいではなく、向き合い方の問題なんだ、というのがそのニ。
同じことを言っているのかもしれない。
他にも、時間は持ち物ではなく、その中にあって流されるだけのものだから、効率的に「使う」という考え方がおかしい、といったあたりも印象に残った。
ちょいと色々考えさせられる本ではあったが、洋書の例に漏れず、それだけの話を冗長に語っている。
やや長い気がするのが残念。
まぁ、ご参考ということで。