まさかの映画レビュー第二弾。
一応ピクサー関連の読書レビューも貼っておく。
再度になるが、この本は非常に面白かったので、改めてお勧めしたい。
ちなみに本件のレビューに関しては、小生が信頼し、完全同意したプロのレビューも貼っておく。
もちろん鉄板のスタジオが誇るアニメーションなので、子供が見ても面白いはず。
実際、小生の8歳の娘はそれなりに楽しんだようだ。
踏み込めば踏み込むほどネタバレになるので、記述が難しいのだが、しかし本作の本質は、完全にその親である中年層をターゲットにしたものだと感じた。
「トイストーリー3」の時点で、市場から求められなくなった人材・ビジネスをどう再生させるのか、というプロットだったと理解しているが、本作はさらにその先、といった趣。
「3」が40代前後に訪れる「市場⇔自己認識ギャップ」だとすれば、「4」はさしずめ50代以降の論点かもしれない。
エンディングは、これまでのシリーズに親しんできた人々にとっては「まさか」の展開なのだが、ストーリーに説得力があるだけに、人生の諸々の局面が想起され、心を揺さぶられる。
「3」の最後で涙した人なら、きっと泣く。
しかし子供には、そこまでの奥行きは味わえない。
ピクサーなので、明るく希望を持たせる終わり方になっているのだが、家族サービスや個人の娯楽としてだけでなく、キャリア論として是非味わってみてもらいたいものである。
それにしても、ここまで良質なコンテンツを、世界に向けて発信できるピクサーという会社は、凄い組織である。
前掲書を読んだ後だけに、ますます感心するところである。
まぁ、ご参考ということで。