積読在庫消化(娘のだけど)。
杉原氏の偉業は映画にもなったので、知っている人も多いであろう。
戦争という厳しい状況の中でも、正しい行いをする、そういうことができる人間になってほしくて、娘に買い与えたのだが、あんまり読み進まない。
というわけで、自分でも読んでみたのだが、まぁ確かにあまり面白くはないかもしれない。
幼い頃から利発で、苦労はしたものの外交官となり、戦争の厳しい時代を乗り越えていくが、公職追放となって忘れ去られ、最晩年に氏に命を救われたユダヤ人達によって再評価される。
偉大ではあるが、ストーリーとしては、どうか。
娘の好きな伝記は「リンカーン」。
田舎の気のいいエイブが弁護士、大統領と出世し、歴史的に偉大な業績を残す(最期は残念であるが)。
それと比べれば、子供の頃から出来はいいし、戦争は暗いし、ピンとこないのはよくわかる。
人の人生に面白いも面白くないもないし、それはまた失礼極まりないのだが、面白い伝記になる人生というのは貴重。
そんなことを思ったのである。
まぁ、ご参考ということで。