人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

加害者は語れない

積読在庫消化。

 

Kindle日替りセールで買ったんだと思う。

嫌韓本は読まないことにしてるし(別に韓流好きでもないけど)。

 

身近な国だし、歴史は学ぶことにしているし、という感じで読んでみた。

著者は学校で歴史を教えている先生で、著者の弁によるとフラットな記述を心がけた、とのこと。

 

また、学校の授業では豊臣秀吉の遠征と併合くらいしか語られることがないので、創世記から通して概観するという試みだそうで。

そう言われれば確かにそんな記憶しかないので、伝説時代からの来歴は知らないことも多い。

 

その辺は「へー」ではあるのだが、全体を通して、やっぱり日本人が書くとフラットに見えないというか。

隣国で対立もあった歴史を持つ人間は、やっぱりフラットにはならないんだろうなと。

 

ヨーロッパ人の統治の方が酷いとか、統治した国の近代的なシステムが導入されたからその後の発展があったとか、そういう面はあったとしてもどうでも良いことで。

一言では語りきれないような色々なことがあったはずだが、どこまで行っても併合した側とされた側なので、加害者は忘れても被害者は忘れない、そういうことは絶対にあると思うよ。

 

そこを肝に銘じておく、というのが正しい歴史認識、歴史感覚ということなんじゃないかなぁと。

まぁ、ご参考ということで。