格闘技研究。
抑え込みに引き込み、関節技など四部構成の一冊。
非常に詳しくて、技のバリエーションだけでなく、一つ一つの技で、どこをどのように工夫するかを解説してあり、こんな本はなかなかないと思う。
本業の合気道で、いつも考えてたり喋っていたりすることの一つに、感覚を身につける、というものがある。
関節技は、人体構造と物理の問題だから、一見手順を踏めば極まりそうなものだが、案外そうでもない。
合気道は手首の関節を極めることが多く、相手の手首をグリップして、それが極まっているのか極まっていないのか、感覚でわかるようになるところまでいかないと、マスターしたというところまでいかない。
数をこなしながら、正しい手順を踏み、感覚を身につけていく。
そういう感覚の詳細は、もはや外観上ではなんの違いも見出せない。
そこにこそ本質があるのだが、本質に至るには目に見える手順から入るしかないと思うんだよね。
師匠はその辺の感覚を、一生懸命話してくれたなぁ。
昨日は師匠の誕生日でしたが。
まぁ、ご参考ということで。