人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

教師の本懐

積読在庫消化。

 

kindle日替りセールで購入。

歴史ものは基本抑える(小生は高校時代世界史を選択してたけど)。

 

中高一貫校の日本史教員である著者が、押さえておくべき日本史の要点を12講にわたって展開する。

受験対策として押さえておくべき、というだけでなく、日本人として知っておいてほしいという著者の思いが全面に出ており、好感が持てる。

 

内容はまぁ、知らない話ではないから、びっくりするような驚きなんていうのはあり得ないけれど、しっかりと背景や人物が解説されており理解が深まる。

本書の後書きに、教え子が研究者となり、著者に強い影響を受けてその道に入ったことを学生たちに語るエピソードがあり、それは教師の本懐だなあと感じさせられる箇所がある。

 

自分が情熱を注いだ分野を人に伝え、その人たちもまた真剣に取り組んでくれる。

人としてこれほどの喜びはないだろうから、教師の仕事のやりがいはそういうことなんだろうなと感じた。

 

まぁ、ご参考ということで。