普通に自分が思う美人に投票すればいいじゃないか、ということではなくて、皆が思う美人に投票することが勝ちにつながる、というちょっとピンとこない格言なのである。
積読在庫のこんな本を読んで、そんなことを思い出した。
日替わりセールで目にし、レビューが高かったので買ったのだと思う。
氏の仕事は面白いとは思うが、個人的にはあまり好きではない。
最近だと小山薫堂氏の仕事も同じカテゴリー、面白いとは思うが好きではない部類に入る。
それはともかく。
本書自体は非常に勉強になる。
無理なリサーチをしないところとか、絶妙に肩の力が抜けつつ、かといって大事なポイントは外さない。
大衆が面白いと思うところにしっかり寄り添っている。
人間としての魅力も感じないことはなく、「おう、なるほど」という感じである。
勉強にはなるけれど、好きにはなれない。
そして別に好きになる必要もないんだと思う。
本当のプロの仕事って、そういうことなんじゃないかなと考えさせられたり。
折に触れて読み返してもいい、それくらい感銘は受けたんだけれどね。
なのに好きにはなれないというあたりが、また不思議である。
まぁ、ご参考ということで。