人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

目に見えない技術

合気道とは別に、相変わらずランニングに力を注いでいる。

先日はフルマラソンをやったけれど、もっと上のレベルを目指したいという気持ちは変わらず持ち続けていて。

 

そんなわけで、まあまあ頑張っていて、おそらく長距離走については43年の人生の中で最高と言って良いレベルなのではないか。

だがしかし、なのである。

 

このまま頑張り続けていても、市民ランナーの憧れであるサブスリー(フルマラソン3時間切り)は全く見えない。

本気で達成したいのに!というわけでもなく、何がそんなに違うものなのか、純粋に疑問なのだ。

 

ご存知ない方向けに申し上げると、サブスリーというのは、1キロ4分13秒で走り切る計算なのだが、そのスピードというのは、まだ若くてサッカーやラグビーやってましたという属性は別として、普通の人だと400メートルも走れないペースじゃないかと思う。

小生も多分1キロくらいが限界なのだが、斯様に4時間切りと3時間切りの間には、物凄く大きな壁がある。

 

というのはわかっていて、「練習してりゃそのうち見えるだろう」くらいに思っていたのだが。

昨日、いつものコースを走っていて、最後の追い込みで1キロ4分20秒くらいで頑張っていると、サブスリーレベルと思われるランナーに、スーッと抜かされたのである。

 

完全に抜き去られるまで何十メートルか並走したのだが、並走しながらつくづく何が違うんだろうと凝視してしまった。

ランニングのスピードというのは、ピッチとストライドしか要素は無い。

 

ピッチに大差なく、小生の方がドタバタ走っているように感じるところからすると、寧ろこちらの方が早いのかもしれない。

ということはストライドになるのだが、何が違うのか。

 

足が短い?(笑)

いや、小生よりはるかに小柄で足の短いであろうサブスリーランナーはたくさんいるはず(猫ひろし氏とかね)。

 

筋力が足りない?

もちろんそれはあるかもしれないが、そこまで極端な開きがあるとは思えない。

 

だとすると、何か走り方の技術によるもののはずだ。

ただ頑張るだけでは到達できない技術というのが、ちゃんとあるのではないかと思う。

 

当たり前のようにできるはずの走るという行為ですら、簡単には習得できない技術があるのであれば、仕事を始めとする多くの領域はまして、なんてことを考えて、ちょっと正気にかえる夜。

もっとも、小生のApple Watchが示す最大酸素摂取量から換算するマラソンタイムは至極真っ当なので、単なるフィジカルの問題でしかないのかもしれないが(苦笑)。

 

まぁ、ご参考ということで。