人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

戦術の進化と生きる人材

Kindle日替りセールでこんな本をポチる。

 

 

サッカーフリークによる現代サッカーの戦術の歴史、詳細を描いた本。

門外漢からすると、ただただ感服するばかりで読了してしまう。

 

なるほど、サッカーというのはそんなふうに見るのかと思うし、決められたルールをどう攻略するかというのは、本当に自由なんだなとも感じる。

ある監督の慧眼で、このゲームをどんな方針で攻略するかという戦術が打ち立てられる。

 

選手はその戦術の体現を徹底的に訓練するとともに、戦術に適した人材が配置される。

そう、「組織は戦略に従う」ならぬ「人材は戦術に従う」である。

 

どっちが正しいとかではなく、同じことを相似形で言っているだけだと思うけれど。

あらたな戦術のブーム、うねりが発生して、その戦術に最適化された選手がスターとなり、古い戦術で活躍した選手は表舞台から去っていく。

 

それでも活躍の場はあるし、新しい戦術に適応させる選手たちもいる。

揺り戻しで古い戦術かのようなスタイルが復活することはあるけれど、その時間軸は一人の選手の現役生活中には起こらないし、揺り戻しと言ってもかつてと全く同じではない。

 

なんだかビジネスにおける戦略や戦術、組織やタレント論と同じだなぁとつくづく思ってしまう。

とはいえ、まずはこのゲームをどう攻略するかという戦術をたてるところから、というのが多くの会社の実態だと思うのだけれども。

 

深いねぇ…。

まぁ、ご参考ということで。