企業経営本の続きで、レビューの高かった本書を読む。
単純に読み物として非常に面白かった。
一人の普通の若者が、努力と運を通じて世界ナンバーワン企業のトップに上り詰めていくのだから、面白くないわけがない。
よく存じ上げなかったのだが、この人はヘッドハントされてステップアップしてきたわけではなく、新卒で下働きとしてABCテレビに入社し、結果的にディズニーに買収され、CEOになるという意味では、新卒プロパー叩き上げ(?)である。
冒頭、長年携わってきた上海ディズニーのオープン前日に、思いもよらないトラブルに巻き込まれるところから始まる。
そのエピソードでまず著者の人柄にグッと引き込まれる。
そして、若き日の苦労から物語がスタートし、さまざまな出会いを通じて成長していく様が描かれていく。
クオリティ・卓越さへの追求。
何よりも誠実であること。
未来を示し、それに向けた努力をすること。
「10の原則」がなんだったか、いちいち憶えてはいないが(笑)、「やっぱりそうだよなぁ」と感じられるいい物語である。
夏休みに読書に是非。
まぁ、ご参考ということで。