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これまた成功企業の物語。
ちょっと古くて、この後リーマンショックのタイミングにスタバは経営危機に陥り、創業者であり本書の著者であるハワード・シュルツ氏が経営に復帰して、再生させている。
その経緯は「スターバックス再生物語」という本になっているらしい。
※電子書籍、新刊本は無さそう。
それはともかく、世界的企業となったスターバックスがいかに創業され、大企業に成長していったかを、シュルツ氏が自らの人生と共に語っていく本である。
面白くない訳がない。
が、どんな物語も(経営も?)そうなのかもしれないが、起業家の情熱とアイデアが結実し、大成功を収めるまでは非常にワクワクするのだか、大きくなってからも企業文化を維持し、ステークホルダーの信頼を得ながらさらに成長を目指す段になると、なかなかに苦しい戦いになっていく。
シュルツ氏の語りも若干重くなっていくし、後半4割くらいはそんな話なので、大きくなってからのもろもろ、もやもや、ドロドロ(?)こそ、人生や経営の真髄なのかもしれない。
スターバックスといえば、社員との信頼関係であるとか、ホスピタリティを大事にする企業として有名である。
それが実はシュルツ氏の幼い頃の苦労にルーツがあるとは驚きであった。
貧しいが故に蔑まされた悔しさ、労働環境に恵まれず苦労した父。
そんな人々が尊重され、やりがいを持って働き、会社経営に参加していく組織を作る。
貧乏だがアメフトで才能を見出され大学に行き、卒業後はゼロックスでセールスに励み、その中で自分の情熱を注げるビジネスに出会い、会社を立ち上げ、世界的企業に成長させていく。
まさにアメリカンドリーム。
企業文化とともに、その大きな物語が世界的に支持されているからこそ、スターバックスの今の成功があるのだろう。
本当に偉大だと感じた。
まぁ、ご参考ということで。