人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

完璧を追及すると何が大変か

50点を80点にする努力と90点を100点にする努力では、後者の方が圧倒的に大変である。

だから80点で終わりにすべきだ、という戦略論(?)もよく言われる。

 

100点を目指す努力は何が大変か。

80点、90点まで到達している状態だと、残りは解決困難な問題しか残っていないから、ということはある。

 

困難な問題に取り組むのは、物凄いパワーを要するにもかかわらず、向上するのは数点だから、生産性がどんどん下がるんだね。

もう一つ思っているのは、80点くらいまで来ると、「もういいんじゃね」という怠け心が発生し、それまでほど頑張れなくなる、ということがあるんじゃないか。

 

来年であれば合気道の演武大会の季節なのだが、大会の前日は設営、当日は撤収作業がある。

今でこそしっかり人数を集めて役割を定義しているのだが、以前は道場の関係者を集めてつどつど役割を見つけてこなしてもらうという感じであった。

 

そうなると、まとまった人数が必要な力仕事の際に、当初は声掛けで大勢集まりガンガン進めていくのだけれど、八割くらい進んで終わりが見えてくると、「もういいんじゃね」という感じでパラパラと人が抜けていくのである。

人が減ると、もちろん作業は進まなくなっていくので、残るメンバーが頑張っているのに終わりが遠くなり、辛い感じになっていく。

 

企業経営も多分そうで、ソコソコいい会社というのは、完全を目指しても動きは意外と悪いと思う。

ソコソコいいと、ソコソコ忙しいし、そんな中でさらに上をとなっても「なんで?」「もういいんじゃね」となるし、なんとか動き出しても初めはいいが、だんだん尻すぼみになっていく。

 

トヨタみたいに新卒一括で思考パターンを徹底的に染みつかせていかないと難しいのかなぁ、なんて感じる今日この頃。

困ったねぇ。

 

まぁ、ご参考ということで。