こんな本を読む。
小生が入行した時の頭取でいらっしゃったんですよね。
内定式と入行式くらいしかお目にかかる機会は無かったが、自伝も拝読したし、その後の活躍も遠くから眺めていたもんです。
残念ながら昨年お亡くなりになり、それを機に生前出版社が書き溜めて置いたコラムが新刊として世に出たということのようだ。
晩年の日本郵政時代に政治に振り回された嫌気からか、退任後はパッタリ表に出て来られなくなったけれども。
本書は、仕事への心構えを大先輩が語るという体で、内容に特別なものは無いのだが、小生にとってはまあ、見ず知らずの名経営者とは違うので、ありがたく拝聴するしか無いのであった。
大阪大学出身で50代の頭取就任というのは、異例といえば異例の存在。
ただ、東大出身の60歳が慣例という組織だったとしても、「これは」という人が居れば選ばれるんだよね、意外と。
日本の組織というのは役割と求める能力を良くも悪くもちゃんと定義しない。
それが組織のトップであってもそうだから、結局、無難な人が選ばれることが一番収まりが良い。
その程度の意思が働くだけなので、もし運良く「これは」という人材が現れれば、するすると昇進していくのだよ。
だから真面目にお仕事、頑張りましょうね。
まぁ、ご参考ということで。