人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

若くて偉くなれる会社

藤井聡太七段、最年少でのタイトル獲得おめでとうございます。

17歳ってことは、きっと7歳くらいの時点で将棋にのめり込む感覚はあったのでしょうし、10歳で杉本八段に入門しているわけですから、その時点で凡百とはかけ離れていたことでしょう。

 

情熱を注げる分野を若くして見出し、結果も伴うということは、大変素晴らしいことです。

更なる活躍を心から楽しみにしています。

 

ニュースを見て、そんなことを考えつつ、ふと思う。

サラリーマンの世界では、若くて偉くなれる会社がある。

 

「最年少役員」とか、色々あるけども。

小生も縁があったリクルートもそうだ。

 

何万人・何兆円の会社で、30代執行役員、40代社長というのはホントびっくりである。

若手を責任ある立場に抜擢していることは事実だが、でもこれはよく考えると、なかなかシビアな話である。

 

30代で執行役員ということは、例えば20代で課長級の仕事をしていないと選ばれないということで、それはつまり入社4〜5年である程度ハッキリする、と言えなくもないのだ。

短期決戦で結果を出せなければ上には行けないということなので、大器晩成型には不利だし、そういう割り切りをしている組織ということでもある。

 

そこら辺を踏まえて入社しますか?というところはよく考えた方がいいのだろうなと思っていて、小生もリクルートグループへ転職を考えていた人達から「中の人」として相談を受けた際には、そこら辺は確認してもらっていた。

それでも得られるものが期待できるのであれば、出世の目があろうがなかろうがどちらでもいいし、リクルートはHRの会社なので、出世関係なくやりがいを持って働ける組織を作っているのだが、「若くて偉くなれる会社」というのはそういうものなのだ、ということは理解しておいた方が良い。

 

ま、「客寄せパンダ」で若手を抜擢しておいて、内実はドロドロの年功序列、みたいな会社が最悪なんじゃないかと思うけどね(苦笑)。

華々しい話に惑わされず、よく見極めておきたいものです。

 

まぁ、ご参考ということで。