人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

仲良くする/仲良くなる

小生が会社員としてネガティブな評価を受ける要素の一つを披露してしまおう。

それは、「組織へのロイヤルティが高くない」と言われることだ。

 

だからこんなに転職してしまうのか、一つのところに居ないから高まりようがないのか、というのは、どちらもあると思うのだが、小生のスタンスに起因するところはある。

小生のスタンスというのは、「仲良くしようとしない」というものである。

 

もちろん新たな組織に入るとしたら、自ら胸襟を開き、組織構成員の皆さんの好き嫌いや興味関心をリサーチし、人間関係を作る努力は行う。

むしろ徹底的に行う方だと思うが、それは早期に仕事での成果を実現したいからだ。

 

ドライに聞こえるかもしれないが、仕事というのは結果を出してナンボ。

組織のあり方や日々のコミュニケーションは、成果に結びついているのが前提だと思うのだ。

 

現場で仲良くするのが行き過ぎると、その時その時は楽しいけれど、毎晩飲み会で愚痴や上司の悪口の様な、意味のない、場合によっては後ろ向きのモーメントが発生する事態にもなりかねないし、特に若い者同士だったら、感情の縺れにも発展しやすい。

そうなってしまうと、人間関係の前提となる、会社業績すら毀損しかねない。

 

正直に言うと、若かりし頃の苦い反省があって、あえて合目的的に、ドライなスタンスを取らせてもらうことにしている。

しかし、そういう仕事への成果を追求する中で、「仲良くなる」ことは、むしろ大歓迎である。

 

真剣勝負を続ける中で仲良くなった同僚、友人というのは、それこそ掛け替えのない存在だ。

そういう方々とは、お互いの環境が変わっても、できる限りのおつきあいをさせていただいている。

 

ウェットなマネジメントが好きな経営幹部やオーナーは、割と社員に対して「仲良くする」ことを期待するので、色々注意が必要である。

「仲良くなる」ので十分だと思うのだが、それをなかなか理解してくれない。

 

というより、「仲良くする」ことを求めるマネジメントというのは、「組織へのロイヤルティ」を語りながら、実際には「マネジメントする人そのものへのロイヤルティ」を期待しているんじゃないかと思うけど、ね。

だからこそ、尚のこと馬鹿らしくなっちゃうんだけれども(笑)。

 

それでその都度転職してたらキリがないんだけど、ね(笑)。

まぁ、ご参考ということで。