http://www.amazon.co.jp/gp/aw/review/4062777258/RQU2ERK3A5Z1W/ref=cm_cr_dp_mb_rvw_1?ie=UTF8&cursor=1
ザ•ラストバンカーという本である。
何を隠そう小生は、新卒の内定式と入社式でこの人にお目にかかったのである。
それはまぁ、どうでも良い話だし、この本についても、どのように受け止めるかは、色々考え方があるだろうと思う。
この本を読んで感じたことは、企業の経営において、順風満帆なんていうことは、そうないのだ、ということが一つ。
小生は思いっきり就職氷河期世代なので、バブル入社の先輩から昔話を聞かされて、「そんなものか」と思っていたが、本社の企画サイドにいた西川氏からすれば、それどころではなかった模様である(むしろ荒波の連続というべきか)。
もう一つは、タイトルの通り、大企業の人事は巡り合わせだな、ということだ。
西川氏は現役時代、「不良債権と寝た男」と言われたことがある。
実際、事件にもなった大口の不良債権処理に関わっていたから、というのもあるが、銀行の裏の裏まで関与したことで、頭取の座を手にした、というニュアンスが含まれていると思う。
実際メガバンクの頭取は、東大卒がなるもので、阪大OBの西川氏の就任は異例のことである。
しかし、個人的な感覚からすれば、頭取の座と引き換えにするには、不良債権処理は重すぎる。
陰謀論みたいな話は面白いけれど、現実のところは、そんなところだと思うのだ。
振り返れば、大企業の中で繰り広げられる人事の殆どが、本人のコントロール出来ない領域で決まってきたように思う。
かと言って、努力を怠って良いということではないが、人事を自分の都合の良い様にすべく、せせこましい努力をするのは、大概無駄なのではないかなぁ、と思う次第。
まぁ、ご参考ということで。