人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

何を求める?

こんな本を読む。

 

著者はお仕事でお世話になった永田さん。

もう何冊も著作は読んでいるけれども、相変わらずのわかりやすさ、使いやすさ。

 

資料作成スキルは仕事力そのものというのは仰る通り。

個人的には文章力も仕事力だと思うけど。

 

今も日々、資料を作りながら思い悩み、書き直しを繰り返しているけれども、何に悩むかというと、「この資料を読んだ人に何をさせたいか?」ということ。

読み手の心を動かし、行動を変化させてこそ資料としての意味、仕事としての意味があるのだが、「何をさせたいか?」「何を求めるか?」が、意外とアヤフヤだったりするのである。

 

「この事業をやると意思決定してください」はまだわかりやすい。

とはいえ、幾ら使う、いつまでやる、とかハッキリ求めなければならないことは沢山あるけれど。

 

ややこしいのは報告系の資料だ。

この情報を共有して、読み手に何をさせたい?

 

意外と多くのビジネスパーソンがわかっていないのだが、ビジネスにおける報告は、報告だけで終わりにならない。

それを聞いた偉い人が、次に何をするか、アクションプランまで求めずとも、自ずと見えてくるようなところまで見せるのが「報告」である。

 

「ウチはこうです、他社はこうするみたいです、お客さんはこう言ってます」という説明を踏まえて、「じゃあやっぱりこっちにいくんだろうな」と偉い人が考えられる。

そういうものが良い報告。

 

資料を読んだ人に何をさせたいか、何を求めるか。

とことん削ぎ落として考えたいものである。

 

まぁ、ご参考ということで。