人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

良い行いに時間をかけてはいけない

アメリカでは初の女性副大統領、なんていう報道があるけれども、男女の不平等解消であるとか人種差別や各種偏見の是正が進むことはとても良いこと。

そういったことが進み、世の中は良くなっているなと感じる一方、その変化に時間がかかる故に、不遇のまま人生を終えた何世代もの人たちが存在したことに思いをきたすと、いたたまれない気持ちになる。

 

今を生きる人間として、先達から託されたものがあると感じるし、不遇のままの人たちを一人でも減らすために、早く変化を起こさねば、という風にも思う。

ちょっと大きな話にしてしまったが、こんなことは職場でもコミュニティでも家庭でもあるわけで。

 

会社の人事制度運用がいまいちだと、必ず不遇をかこつ人が生まれる。

運用の精度を上げるためには、いかんせん数年「回してみる」ことが必要になったりするのだが、不遇な人からすれば数年は長過ぎて、転職を決意するには余りある時間。

 

会社全体を左右する人事制度だから拙速は禁物なのだが、変化に要する時間を待てずに去っていく人たち、不遇をかこつ人たちが存置されることを考慮すると、あまり時間をかけてはいられないと思うのだ。

社員への人気取りのようにも感じてしまうのだけれど、これだけ自由に転職できる時代だから、社員に求められる組織や制度を早期に作り上げられないと、可能性のある人材からどんどん抜けられてしまう世界になったと思う。

 

まぁ、ご参考ということで。