こんな本を読む。
売り文句だからさ、まぁいいんだけど。
小生が経営者だったら、1割の確率に掛けて、成功すると言われるコンサルタントを雇うんじゃなくて、そもそも手を出さないけどね。
それが経営ってもんじゃないの、と。
その通りだという記述ももちろんあって、例えば「設計3割運用7割」とか。
いろいろ書いてあって、事例集として読ませる工夫もあるし、そういう需要があるのもわかるんだけど、どこまでいっても「給料以上に働かせるにはどうしたらいいか」という日本企業の悪しき伝統「やりがい搾取」に見えちゃうんだよなぁ。
そんなこと、もう通用しないと思うんだけどなぁ。
信賞必罰という体を保ちながら、やる気のある人間を引き上げるけれど、やる気のある人間全員を引き上げることは出来ないという事実が厳然と存在するし、総額人件費は管理されていないので突然問題化してリストラする話になるし。
人事制度でモチベーションを瞬間的に上げられたとしても、2、3年で息切れするんだよ、みんな。
人事制度を、蔑ろにしてはいけないけれど、結局は正解がないのだから、採用から退社までの一連のフローの一部として、柔軟な変更や運用を前提とした、遊びのある取り組みに留めておいた方がいいと思うけどなぁ。
まぁ、ご参考ということで。