積読在庫消化。
リクルート、ファーストリテイリング、ソフトバンクと勤務経験がある著者による組織人事系の本。
小生なりに大筋をまとめると、戦略に組織を従わせるには、といった内容。
ビジネスモデルやその上で採用する戦略、企業風土が異なれば、自ずとあるべき組織の姿や評価制度は変わっていくので、どこかの会社で上手くいったからといって、そのまま採用してもダメですよ、という話。
そりゃそうだ。
「そりゃそうだ」は7社で働いて25年もサラリーマンをやってきた小生だから思うのかもしれない。
最近、自分が感じることが他の人にとっても普通なのか、良くわからなくなってきたので・・・。
それはともかく、本書についていうと若干総花的で、全体を通して言いたいことがたくさんあるがゆえにポイントが絞りにくい。
誰でも知っている有名企業の内部に関する話なので、「へー、そうなんだ」とは思うが、裏話を面白おかしく書いているわけではないので、組織人事系に興味がある人向けだろう。
戦略に組織を従わせるべきなので、流行り物やインスタントなテクニックじゃダメだぜ、という本書の主張はおっしゃる通りなのだが、ゆえに書籍としては総花的な印象を与えてしまうという・・・。
ビジネス書は難しいねぇ。
まぁ、ご参考ということで。