「世界標準の経営理論」他の著作で入山先生は、経営理論は経済学、社会心理学、組織論の三つのアプローチに分けられると解説していたと思う。
小生が在籍していたリクルートグループも、採用事業から始まったこともあって、組織論や社会心理学には強いこだわりを感じさせる会社であった。
自立・自律した起業家精神旺盛な社員を採用し、権限委譲しながら事業を推進していく。
退職する道も用意して、組織の新陳代謝を促す。
最初からそんな組織を作ろうと思えばできるのかもしれないが、出来上がった組織が後から真似するのは極めて難しい、ここまでくると立派な戦略である。
こんな本を読んで、古巣のことをちょっと思い出した。
これからはPDCAサイクルではなくOODAループなんだ、的な見出しをどこかで見たのを覚えており、拝読した次第。
アメリカ軍で研究されていた電撃戦のメソッドを、企業戦略にも生かしていこうというもの。
OODAの各アルファベットが意味するところはともかく、その本質は組織論にあるようだ。
刻々と変化する戦局に臨機応変に対応できる軍隊こそ、数的不利を克服する可能性がある。
そのための組織を鍛えるための方法論がOODAループということだろうか。
強い組織を作る、強い組織に変えるというのは、本当に難しい取り組みだと日々実感しているが、だからこそ競争優位となりうるのだろうと思う。
まぁ、ご参考ということで。