リンクを貼る。
Kindle日替わりセールでお薦めされ、レビューも高かったのでポチッた一冊。
組織論は個人として興味関心のある分野ということもあり。
著者の西條氏はこんな人。
心理学・社会学的なアプローチで組織研究を行っている人のようで、その知見からの組織論が語られる。
特に著者が旗振り役となった「ふんばろう東日本支援プロジェクト」という、東日本大震災のボランティア組織運営経験をベースに解説。
上意下達のピラミッド型ではなく、意思決定権限と機能が分散し、有機的に連携しながら刻々変化する状況に対応する、という組織形態である。
組織論については、色々なアプローチがあり、それなりに書物は読んできた方だと思うのだが、正直に申し上げて「本書で初めて見聞きした!」という印象ではなかった。
どちらかというと、東日本大震災という我々日本人にとって大きな傷をのこした災害にあって、のべ30万人規模のプロジェクトを動かしたという実績について説得力がある。
そういった生の事例を基に、自身が関わる組織を振り返り、どう運営していくべきか考えるヒントにする、そういった本だと理解した。
ちなみに、「構造構成主義とは何か」というところは、別の著作を読んだ方が理解できそうである。
ご興味のある向きは是非。
まぁ、ご参考ということで。