まずはリンク。
著者のエドガー・H・シャイン先生は、アメリカの社会心理学の嚆矢で、「キャリアアンカー」などの概念でも有名だし、監訳を担う金井先生も人材開発で知らない人事系の人がいれば「モグリ」というペアによる一冊なので、読まないわけがない。
ましてや、リーダーシップ、それもサーバントリーダーシップ系の本を読んでいるので、こういったテーマも気になるところである。
金井先生も巻末に触れているが、本書は専門書というより、エッセイに近いと思うので、読もうと思っている人はあらかじめ抑えておいた方が良い。
シャイン先生の長年の経験から、「問いかける」ということはどういう意味があるのか、どうあるべきなのか、理論的な背景も織り交ぜつつ、平易な言葉で綴られていく。
誰しも、質問の形をとりながら、害意を感じるコミュニケーションを取られた経験があるのではないだろうか?
本書はそういった「問いかける」に組織論的な観点から警鐘を鳴らし、「謙虚に問いかける」ことの意義を説いている。
上司・部下だったり先輩・後輩などの関係性の中では、強い立場の人間が投げかける質問は、その意図がなかったとしても、どうしても攻撃的になりやすい。
相手に謙虚に興味を持ち、問いかけの意味を考えながら、丁寧にアプローチしていく。
当たり前のことだが、つくづく反省である。
気をつけよう。
まぁ、ご参考ということで。