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先日こちらのレビューを書き、予告した通り(?)本書を手に取る。
本書は、株式会社リクルートの創業メンバーである大沢氏が、経営に心理学的な観点を導入することの意義を説いた93年初版の復刻版である。
リクルートの創業期を支えたのは、この大沢氏のコンセプトによるところが大きいし、同社の二番目の商品となるSPI試験を開発できたのは、大沢氏の知見によるものである。
その辺りの経緯はこちらに詳しい。
この本を読んでしまうと、
ユング・フロイトあたりが出てくること自体、現在の感覚では違和感があるのは正直なところだが、それまで無機質で定量的な経営という概念に、心を持った生身の人間とどう向き合うか、というコンセプトを持ち込んだ功績は大きい。
今でこそ当たり前になっているので、価値を感じにくいかもしれないが、50年以上前から実践してきた著者の言葉は偉大である。
経営に関する組織論は、終わることなく新作が続くが、それらの原点ともいうべき本書は、組織・人事に関わる方々に、一度は読んでいただきたいと思うのである。
まぁ、ご参考ということで。