リンクを貼る。
これもKindleのセールだったろうか。
「若手が急速に伸びる」と書いてあって、「そうあって欲しい」と思わないマネジメントはいないんじゃないか。
小生、無駄にプライドが高くて人から嫌われるのもイヤなので、フィードバックはされるのもするのも苦手である。
それでも一応、ストレスを感じながらもフィードバックは貰いに行くようにしていて、それは努力と成果の方向性を間違えないために、渋々である(苦笑)。
それはともかく。
本書では著者のコンサルティングファーム時代の経験を中心に、人材育成のためにどのようなフィードバックを行うのが良いのか、という提言の書。
テクニックの記載もあるし、チームとして運用する方法もあるし、会社の制度として運営するための方法論も記載されている。
テクニックとしては、コーチングやロジカルなプレゼンテーションといったものを集大成したようなもの。
なので「これは初めて聞いた」みたいな内容は多くはない。
しかし、「壁にぶち当たっている若手に自分の過去を引き合いに出しつつ安易に共感をするのはNG」なぜなら「それを乗り越えて成長することが本人のためなのだから、甘やかすのは良くない」的なアドバイスがあったりして、ちょっとびっくり。
「いつまでも倒れてないで立ち上がって前に進め」というアドバイスに耐えられる若者が少ないと思っていたので、安易に共感してました…。
とはいうものの、人間は問題に直面した時に、「どうやって切り抜けるか」ではなく「なぜそうなってしまったのか」という問いに時間と労力を割きがちであるという研究成果が引用されていて、なるほど確かにそういうアドバイスのスタンスもあるのかなと思ったり。
その他にも、本人の成長のために、ネガティブなフィードバックは感覚や感情ではなく事実を元にハッキリと正確に相手に伝わるように、というのもある。
これは小生も意識していたのだが、婉曲な表現は本人に「大したことなさそうだな」という誤解を与え、かえって成長のチャンスを失わせる。
ここまで書けばお分かりかと思うが、フィードバックというのは、相手の成長のために真剣に用意周到に行うものである、というのが本書の大意。
心してかかりたいものである。
まぁ、ご参考ということで。