人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「欲望の資本主義」 読了 〜思想的に大きな変化が訪れつつある〜

まずはリンク。

 

 

 

欲望の資本主義

欲望の資本主義

 

 

 

欲望の資本主義2

欲望の資本主義2

 

 

 

順番が乱れていて申し訳ないのだが、本書はとりあえず3冊のシリーズとなっている。

元々はNHKの年始の特集番組だったものを書籍化しており、今年4が出るのかもしれない。

 

国際的に活躍する気鋭の経済学者・哲学者・キャピタリストなどのインタビュー、対談集となっていて、非常に刺激的な書籍。

冷戦終結後の資本主義の行方に関しては、もう何十年も議論が続いているが、十数年前のリーマンショックの整理がつきつつある中で、トランプ政権の成立に「我々はどこに向かうのか?」という不安まじりの問いがたった、というのが本書の成立の経緯と推察する(という風に小生個人が思っているからだ)。

 

本書の登場人物で刺激ある議論を展開して大変興味深かったのは、

チェコ出身の経済学者、トーマス・セドラチェク

https://en.m.wikipedia.org/wiki/Tom%C3%A1%C5%A1_Sedl%C3%A1%C4%8Dek_(economist)

と、

ドイツの哲学者、マルクス・ガブリエル

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%AB

の両名。

 

詳しくは本書をあたっていただくとして、こういった同世代の(いや、小生より若い)学者が世界の論壇で脚光を浴びつつあるというのは、非常に頼もしい限り。

あとで振り返れば、思想的な大変化の只中にあり、それを彼らが切り開いているのかもしれないので、今後の活躍を楽しみにしたい。

 

まぁ、ご参考ということで。