人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「アカマイ」 読了 〜ツルハシを売る〜

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皆さんはアカマイという会社をご存知だろうか?

インターネットのインフラ周辺のビジネスに関わったことがある人ならみんな知っていると思うが、そうでない人はほぼ知らない、そんなアメリカの会社である。

 

本書を手に取ったのは、引き続きアメリカの成功企業の書籍を渉猟しているのと、ネットワーク関連の知識は変わらず収集しておきたいから。

一応同社のWikipediaを貼っておく。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8E%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%82%BA

 

本書は、まさに知られざる「インターネットの巨人」である同社の成り立ち、競争優位性を、技術的な理解の前提となるインターネットの仕組みとともに解説してくれている本。

個人的には知識のおさらい含めて身になる本ではあったのだが、インターネットの仕組みから学ぶ必要のある人がアカマイのことを知ってどうする、という気がする(それくらい専門領域に特化した会社なのだ)。

 

本書の立て付けと対象読者のナゾさ加減は脇に置いておくとして、こんなに上手く成長した会社もあまりないのでは、という印象を持った(創業者の不幸な死はあったものの)。

ITバブルとはいえ、創業翌年にNASDAQ上場ですからね。

 

ゴールドラッシュに金を掘りにいくのではなく、掘りにいく人間にツルハシを売る。

それこそが勝利の秘訣という印象を持ってしまう。

 

なるほど大したものである。

まぁ、ご参考ということで。