人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

みんなうっすらわかっている

再読。

 

人間の根源的な欲求についてはほぼ充足された現在、別のビジョンでドライブしていかなければビジネスはもう成り立たんでしょ、という趣旨の本。

幅広い論考からその主張を展開し、社会変革に向けた提言にまで至るが、それはそれで難易度が高そうなもの。

 

わずかな差異に高い値段をつけて、あの手この手で売りつけようとする、そんなビジネスはもう無理だよね、と思っている人はいっぱいいるはず。

高い給料は大事だけど、じゃあそれでゲンナリする仕事でも毎日やるかと言われれば、それもまた多くの人が違うと言うはず。

 

ドラッカーだって「非営利組織の経営」を書いたのは、もはや金銭的報酬や地位だけでは優秀な人材を引きつけることはできないと喝破したからだよね。

そう思うと、もう何十年も前に多くの人が気付いていることなのだ。

 

人間らしい充足感というのは、多くの人に共通するところも、人それぞれのところもあるだろうけれど、その追求こそが今後のポイントになるのだと思っている。

まぁ、ご参考ということで。