人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

インフレ考

言われるまでもなく、モノの値段が上がってるじゃないですか。

払おうと思えば払えるんだけど、ちょっと踏みとどまってしまう。

 

その自分の心理を、もう少し観察してみると、「昔のあの値段を知っていると、この値段は払えんなぁ」という感じ。

消費した経験があって、過去にそれなりの値段で購入していると、今の値段を見た時に、「え、アレがこんな値段するの・・・じゃあいいや」となる感じ。

 

消費した経験がなければ、食べてみたい、やってみたい、行ってみたい、という欲求が値段を凌駕するかもしれないけれど、(例え遠くなったとしても)経験済みではそこまでのドライブが発生しない。

今より安い値段で購入した経験があると、どうしてもそれがアンカーとして機能してしまい、今の値段をフラットに見えなくなってしまう。

 

そういう心理が動いているような気がするんですが、そこでふと気づくわけです。

これって、自分が以前、親世代と行動を共にした時に、彼らに対して「随分シブチンだなぁ」と思った、あの状態が今、自分に訪れているんじゃないかと。

 

今の若い人から見ると、小生も結構シブチンに見えているのかも、なんだ歳をとっただけなのでは?なんていうことを思ったのでした。

ただ、今の若い人については、なかなか給料が上がるストーリーが見えにくいと思うので、歳をとった時に「消費した経験」が豊かじゃなくなっているかもしれないわけですが・・・。

 

まぁ、ご参考ということで。