積読在庫消化。
きっかけはKindle日替りセール。
不勉強で著者のことは存じ上げなかったが、野球中心のスポーツライターでいらっしゃるご様子。
画像を見ていただければわかるが、92年・93年の日本シリーズ、西武対ヤクルトの模様を、関係者のインタビュー中心に綴られていくもので、これが本当に面白い。
小生、特別野球ファンというわけではないのだが、球場でワイワイ見るのは好きだし、そもそもスポーツドキュメンタリーが好きだし。
取り扱ったネタが何もしなくても面白いから、ただ事実を文章に起こしているだけでも相当面白い。
なんて言ったら著者に失礼で、それはやっぱり関係者に深く切り込んでいくインタビューがあるから、厚みも重みも出るわけで。
いや、柳澤健のプロレスドキュメンタリーに匹敵する面白さ（個人的には）。
あー面白かった、で終わらせても良いのだが、個人的に「おぉ」と思ったのが西武のピッチャーだった工藤のインタビュー。
92年の力投で肩を壊し、そのまま残念な形で現役生活を終えることになったヤクルトのピッチャー、岡林についてどう思うか問われたことに対し、「アマチュアでは絶対にダメだけれど、プロというのは求められるタイミングで結果を残すことが全てであり、それで現役生活が犠牲になってしまっても仕方がない」との回答。
そうか、プロってそういうことかぁ・・・と唸らされる。
確かに、長く続けていく、というのはアマチュアっぽい発想だなと思う。
もちろんプロにも色々な考え方があって、時代によっても変わっていくと思うんだが、確かに求められるタイミングで、何かを犠牲にしてでも結果を出す、というのはプロならではの厳しさだよね。
小生、そんなに頑張ってねぇなぁ(笑)。
反省反省。
まぁ、ご参考ということで。
