まぁ、実はコロナになりましたので、せっかくなのでゴロゴロしながらこんな本を読む。
パンデミックの話だけれど、これは最近の本なのでコロナがテーマ。
まだ第7波とか言っている中で、もう総括するようなドキュメンタリーが出版されちゃうんだね。
そのスピード感が流石ですけれども。
アメリカ疾病対策予防センター(CDC)とホワイトハウスを軸に、どんな人達が何を考え、どんなことをやってきたか、というドキュメンタリー。
それはそれは重厚で迫真のドキュメンタリーである。
解説の池上彰さんは、ホワイトハウスは大統領が変わるとスタッフ部門も含めてガラガラポンになるので疾病対策が引き継がれず今回のような悲惨な事態を招いた、というような解説をしたけれども、果たして彼の国で起きたことをあっさり失敗と言ってよいのか。
どの国で取り組んでもあのような判断、行動の連続は起こり得たのではないか。
確かに犠牲者は多かったけれども、人種的な差はあったと思っているし、犠牲者の数だけで判断して良いものか。
本書を読んでいて、たしかに判断を誤ったと思われる場面は多々登場するけれど、それはその後の結果を知っているから誤ったといえるわけで、その瞬間・その状況で、小生であれば正しい判断を行えたはず、とは自信を持って言えない。
つくづく難しいものである。
まぁ、ご参考ということで。