積読在庫消化。
中世ヨーロッパを研究してきた著者があちこちに寄稿したエッセイを集めた本。
Kindle日替りセールで評価が高かったので買ったのだと思う。
著者のことは不勉強ながら存じ上げず、もう2006年に亡くなられているそうだし、本書のエッセイも50年〜40年近く前のもの。
とはいえ、中世ヨーロッパの人々の営みについての語りなので、書かれた文章の古さはあまり感じない。
それにしても。
歴史系の本を読むとはいえ、中世ヨーロッパの民俗学的な知見というのは、個人的にはかなり「どうでもよい」知識である。
軽く「へー」ではあるし、現代日本にも通じるところはあるのだが、小生の人生や、ましてやビジネス・子育て・武術なんかには何も関係がない。
一方で本書を読んでいて、折に触れて読み返す本というのはこういうタイプなのかなぁ、なんて考えたりもする。
なんのしがらみもなく、実益もなく、夢中になるほど面白い娯楽作品でもない。
ただ読むために読む本。
いやぁどうかな、やっぱり読まないかな。
読み返すとしたら紙の本だろうしなぁ、なんて。
ちなみに結構長いけれど、エッセイ集なので何処から読んでも良い、というのもまた暇つぶしには良いかも。
まぁ、ご参考ということで。